肉食の考察
真っ先に言っておきたいのは肉には老化を遅らせる効果があるということです。肉はコレステロールが高いので健康によくないと思われがちですが、もともと肉からは良質なたんぱく質が得られるわけで、免疫力を向上させるのにも大いに役立ちます。
また、肉には転倒による骨折、貧血の防止にも効果があります。肉を食べなかったとして、血中コレステロール値を低くしたとしても、低くなり過ぎたら、血管は弱くなって脳卒中が起きやすくなります。こうした低栄養状態が健康とは言いません。
こうならないためにも、高齢者こそ肉はしっかり食べたいものです。肉と魚を量は1対1の割合にして、1日おきに両方食べるようにすれば理想的な食べ方になるようです。
粗食ばかりで栄養が不足し、かえって老化を早めてしまってはいけません。おさらいになりますが、肉やコレステロールを意識した食事がお勧めなのは、メタボリックシンドロームになりやすい40代、50代の人です。65歳以上の高齢世代では、若い頃よりも急激に活動量が減っていますが、臭覚や消化力も衰えて、それ以上に食欲が低下します。
必要なだけの栄養を摂るには肉は大切な食材となります。肉といっても牛肉、豚肉、鶏肉などいろいろあります。それぞれに特徴があるわけですが、上手に有効な栄養を摂取したいものです。